7月19日(月)
天気 晴れ/一時にわか雨
現場作業 9:00〜13:10

作業内容 前日に引き続き、1×1mの試掘調査区3か所(M-14a,L-14a,K16a)の発掘を継続。新たに試掘調査区2か所(K-15a,J-16a)の発掘を開始。1〜2層で土器片などが出土している。
午後の作業開始直後に強いにわか雨が降りだしたため、調査区・排土場所・機材置場をブルーシートで保護し、現場撤収。この後、宿舎にて調査日誌の作成と出土遺物・機材の整理などを行ない、17:00に宿舎撤収。

M-14a 2層を掘り下げ、3層上面を検出。2層より出土した土製品?1点、土器片10点、玉髄製剥片2点は、出土状況の写真撮影の後にグリッド一括で取り上げた。
この後、3層を5〜10cm程度掘り下げて石器分布の有無を確認する。
作業風景 3層上面検出状況(北から)

L-14a 2層を掘り下げ、3層上面を検出。2層より土器片数点が出土し、出土状況の写真撮影の後にグリッド一括で取り上げた。
この後、3層を5〜10cm程度掘り下げて石器分布の有無を確認する。
3層検出作業風景 3層上面検出状況(北から)

K-15a 表土より土器片2点が出土し、出土状況の写真撮影の後にグリッド一括で取り上げた。2層の掘り下げを行ない、遺物が調査区全面に出土したため、いったん出土状況の写真撮影を行って土器片17点をグリッド一括で取り上げた。3層上面を検出中。
この後、3層上面を全面検出し、3層を5〜10cm程度掘り下げて石器分布の有無を確認する。
表土除去作業風景

K-16a 2層を掘り下げ、3層上面を検出。2層より土器片4点が出土し、出土状況の写真撮影の後にグリッド一括で取り上げた。
この後、3層を5〜10cm程度掘り下げて石器分布の有無を確認する。
3層検出作業風景 3層上面検出状況(北から)

J-16a 表土より土器片2点が出土し、出土状況の写真撮影の後にグリッド一括で取り上げた。2層を掘り下げ、3層上面を検出中。2層より土器片数点が出土している。
この後、3層上面を全面検出し、3層を5〜10cm程度掘り下げて石器分布の有無を確認する。
表土除去作業風景

その他 現場より300mほど東の道路法面にある玉髄原石露出地点を踏査。凝灰岩層の中に直径60cm程の珪化木が露頭し、部分的に玉髄化している状況が観察された。村田町周辺の丘陵は地すべり地帯であり、自然営力による玉髄の露出地点が複数存在したと推定される。
玉髄原石の露出地点 玉髄原石の産状
採集した原石。左半分は年輪に沿った節理割れが観察されるが、右半分は玉髄化して比較的石質が均質になっている。 年輪が完全に消え、均質な玉髄に変化している部分。昨年出土したナイフ形石器に使用されている石材にも石質が近似する。

来訪者
(敬称略)
三浦実(宮城県築館町教育委員会)
黒田篤史(岩手県宮守村教育委員会)

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